■ メニエール病の原因 (メニエル症候群) |
メニエール病の原因は「内耳内リンパ水腫」(内耳の水ぶくれ)だと考えられていますが、この内耳内リンパ水腫の原因はストレスによる自律神経失調や、内リンパの吸収障害説、過剰産生説、内耳の循環障害説、ウイルス説、ホルモン異常説などがあげられていますが、はっきりとした原因はいまだに解明されていません。
そのため、メニエル症候群は「原因不明の病気」と言われることも少なくありません。 |
■ ストレスとメニエル病の関連性 |
メニエル病の原因ははっきりとは分かっていませんが、ストレスがメニエール病の発症に大きな影響を与えているのではないかという説が有力です。
精神的ストレスによって自律神経失調になると内リンパ液の量の調整ができなくなり、内耳内リンパ水腫ができます。
この内耳内リンパ水腫が神経を圧迫することによってめまい、難聴、耳鳴りなどの症状が現れると考えられています。
現代は「ストレス社会」と呼ばれていますが、特にストレスを感じやすい30〜40代にメニエール病が発症する割合が高いことからも、ストレス原因説が重要視されています。 |
■ 内リンパの異常 |
内リンパ嚢での内リンパの吸収障害や産生過剰、循環障害などにより内耳内リンパ水腫が発生し、それがメニエール病の原因となっているという説もありますが、なぜ内リンパの吸収障害が起こるのかはまだ解明されていません。 |
■ ホルモンの異常 |
竹田教授(高知医大)らの研究などでは、抗利尿ホルモンであるバソプレシンがメニエール病の患者で高値を示す事が報告されています。
ストレスを受けることによって血中のバソプレシンが増加し、内リンパ水腫をおこすのではないかというのがホルモン異常説です。 |
■ ウイルス |
ヘルペスウイルスがメニエル病の原因と考え、抗ウイルス薬を投薬することによって良い治療結果が得られたという報告もあります。
しかし、厚生労働省や学会の中ではこの抗ウイルス薬に対して否定的で、医師もこの説に対してはどちらかというと否定派が多いようです。 |
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