メニエール病(メニエル症候群)の基礎について

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■ <メニエール病>「原因を解明」…大阪市大グループ  2009/12/20
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めまいや耳鳴り、難聴などを起こすメニエール病について、耳の内部にある球形嚢(きゅうけいのう)と呼ばれる器官内で、微小な炭酸カルシウムの石(耳石、じせき)がはがれ落ちて内リンパ液の通り道をふさいだ結果、内耳が内リンパ水腫(水ぶくれ)になって発症するという説を、大阪市立大大学院医学研究科の山根英雄教授=耳鼻咽喉(いんこう)病態学=らのグループがまとめた。メニエール病患者の内耳に水ぶくれが生じていることは分かっていたが、水ぶくれの原因は不明だった。

山根教授は、12人の患者の症状のある耳の内部を三次元CT(コンピューター断層撮影装置)で撮影。8人で球形嚢(直径約2ミリ、高さ約3ミリ)の中にある耳石(大きさ10〜20マイクロメートル)が複数はがれ、下にあるリンパ液の通り道(結合管、直径約0.1ミリ、長さ2〜3ミリ)に集まっているのを確認した。

山根教授は、メニエール病患者の内耳では、結合管の詰まりで蝸牛(かぎゅう)が内リンパ水腫になって聴覚障害を起こしたり、球形嚢の機能不全で平衡感覚が乱れると推定している。
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【http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091220-00000010-mai-soci より引用】


メニエール病の原因は「内耳内リンパ水腫」(内耳の水ぶくれ)だと考えられていますが、この内耳内リンパ水腫の原因は、

・ストレスによる自律神経失調
・内リンパの吸収障害説
・過剰産生説
・内耳の循環障害説
・ウイルス説
・ホルモン異常説


など様々な説があり、はっきりとした原因はわかっていませんでしたが(メニエール病の原因)、このたび大阪市大のグループが、

「微小な炭酸カルシウムの石(耳石、じせき)がはがれ落ちて内リンパ液の通り道をふさいだ結果、内耳が内リンパ水腫(水ぶくれ)になって発症するという説」

をまとめたということです。
ということは、これまでの・内耳の循環障害説にあたるということでしょうか?

これまでメニエール病は原因がわからず難病と言われてきましたが、原因がはっきりすれば治療法も確立してくる可能性が高いので、メニエールで悩んでいる患者にとってはこのような研究が進むことは朗報です。

今後は、今回の研究結果をどのように治療に役立てていくのかが注目されます。

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